肩や首だけじゃない頭痛について

四季

 

最近多い頭痛

整体操法指導室にはいろいろな人がお越しになられます。「腰が痛い」「肩が凝った」などはよくある話ですが最近では「頭痛がします」という方が増えてきています。

といいますのも、肩が凝った→首が凝った→頭痛がするというようなレトリックを構築なさっておられます。たしかに肩や首が硬直することで頭痛が起きるというようなことはあちこちで情報として手に入れることができますし、それはそういうことなのでしょう。

それはそれでよいことです。なぜならだからこそ整体にきて「頭痛がする」という訴えをされます。これがもし「頭痛は整体の範疇外だ」と決めつけておられた場合、「頭痛がする」とお話しては下さらなかったでしょうから、操法者としてもありがたいことです。

肩や首が凝っていない人は現代人では少数派ですから多くの人は肩や首が凝っています。これだけ目を使う機会が多いですから肩や首も凝ることだと思います。肩や首手当てすることも大事ですが目の手当てをすることも大事なことです。頭痛だから頭の手当てとならないのも面白いことだなと思います。

 

頭痛癖のある人?

現代人は生活の形態から考えても身体というより頭を使うほうが多いです。あんまり頭を使っていないという人も使っています。街を歩いていて単純に「あのスーパーで買い物して帰ろう」って思うだけでも頭を使っているのです。だからといって「頭痛がする」人が誰よりもたくさん頭を使っているかどうかは別の話なのですが。

ただたしかに「頭痛癖」がある人は頭を使いやすい傾向があるのは確かです。よく頭痛をしている人がいますよね?こういった人は腰椎1番が働きやすい人です。頭を使うたびに腰椎1番が働いています。

こういった人はアキレス腱が固くなっていることが多いですから、アキレス腱を緩めるように足浴をされると頭の疲れも取れてきます。

それとは別に最近「朝方に頭痛がする」という人が増えてきます。「頭痛癖」のある人もそうですが、「これまであまり頭痛はなかった」のに最近は「朝方頭痛がする」という人がいらっしゃいます。

こういった人の多くはみぞおちが固いです。みぞおちが固いことが原因で頭痛を引き起こしています。

 

大脳の性質

大脳の働きを考えた場合、大脳はものを考えます。感覚器官から入力された情報を次々に処理していきます。感情なるものも大脳の奥の方に存在します。大脳はわたしたちが起きている間中休むことなしに活動しています。今この瞬間も世界中の大脳がフル稼働していることでしょう。

大脳の働きを支えるものが酸素です。大脳はその活動において大量の酸素を消費します。体内に取り込まれる酸素量の7割から8割を独占します。

酸素という栄養素を体内からほぼ独占し、四六時中フル活動しているのが大脳です。

 

というわけで

みぞおちが固いとみぞおち周辺に存在している横隔膜の活動が低下します。深く息が吸えない状態になるのです。深く息が吸えないわけですから呼吸で酸素を摂り入れる分量も少なくなります。

夜寝ているときは大脳の活動は起きているときより低下していますから酸素の消費量も少ないわけです。しかし起床すると同時に大脳は活動をはじめますから酸素を消費しはじめます。そのときに酸素の量が少ないと頭痛を引き起こすのです。

ですからこういった場合はみぞおちを緩めるということが必要になります。みぞおちを緩めてしっかりと深い呼吸をすることでいろいろな問題が解決したり、問題の方向が変わってきたりします。

みなさんも「頭痛だ」ということでいきなりお薬を飲んだり、肩や首をぐりぐりする前にみぞおちの固さをチェックしてみてください。

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