現代人の時間感覚を学ぶ 多動力を読んで

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はじめに

こんにちは。

 

鳥取県大山町と琴浦町で整体をしています、愛光流からだと心整体、隅田真人です。

 

時間の有限性と整体操法時間について

 

現代人は無駄な時間を過ごしたくはないそうです。

しかし、マッサージやエステなどの時間には、なぜ人は時間をかけたがるのでしょうか?

しかも、よりたくさんの施術時間をより安価で提供するお店が続々と現れ、それをありがたがっている。

現代人は無駄な時間を我慢できないそうですが。

 

本日もお読みいただき、
ありがとうございます。

 


現代の時間感覚

堀江貴文氏の著書「多動力」を読みました。

この中の一部ですが、著者は映画「君の名は」がヒットした理由、POINTとして現代人は「無駄な時間」を我慢できない、と説いています。

時間の流れが時代とともに早くなっており、これまでと同じような時間感覚ではいけません。

 

映画「君の名は」は上映時間が1時間40分程度に収められており、余分なシーンをカットして、さくさくと物語は進行し、観てる人に飽きさせずに一気に観てしまう作品となっています。

 

YouTubeでも動画は1分から3分以内でないと観てもらえません。

FBやツイッターはタイムラインでどんどん流れていくし、そのような時間感覚を持つ現代人にとって、映画とはいえ2時間を超えるような長時間を使うのは我慢できないようです。

 


整体院、エステ店の時間配分

一方、われわれの業界はどうでしょうか。

30分○○円
60分○○円
90分○○円
+○○コースはオプションとして+○○円

などと題し、様々なオプションをつけて、たくさんの時間をちょうだいします。

受ける側もたくさんの時間ごにょごにょしてもらった方がありがたがっているのが現状のようです。

 

60分で10000円のお店よりは60分で8000円、それより5000円のお店の方が一般的に繁盛しているようです。

調べてみたところ、テモミジョーズというチェーン展開しているお店は60分2980円らしいです。

より長時間より安価にサービスを提供してくれる店舗が繁盛している傾向にあるようです。

 


 

時間という有限性

一人の人間に与えられた時間は24時間です。

これはセレブ、と呼ばれている人も、そうでない人も、男性も女性も、大人も子供も、人種を超えて地球上に存在するものに唯一平等に与えられたものです。

沢山ほしいなぁ、と思ってみてもそれはできないし、「僕の時間を君にあげるよ」ということも文字通りにはいかない。

与えられた24時間をどのように使うか、というのが大切のようです。

いかにして自分の時間を使うか、
そして
いかにして人の時間を奪うことなくサービスを提供するか、

というのが現代人の感覚のようです。

 


必要最低限のこと

これまで社会では一般化することが大切だと考えられてきました。

一列に並んで座っていることが善とされ、できない子は落ち着きがない、とか言われて注意され、挙句にはADHDなどという病名まで頂いた。

平均的な人間が増え、もてはやされてきました。

しかし、一度社会が停滞化すると、個性が叫ばれるようになりました。

個性教育と題して個を尊重しよう、という取り組みです。

この価値観はある意味で偏っているように思います。

といいますのも、ここでいう個性とは
例えば水泳が得意な人は水泳がうまい、というのが個性。
勉強が得意な人は勉強ができる、というのが個性。
料理が得意な人は料理が個性。

というように、他者と比べて優れている部分を個性と呼んでいるに過ぎないのではないか、と思うからです。

ここで、平均的な人は悩みます。
「自分には個性がない・・・・」と。

必要最低限のこと、一般化されたこと、最大公約数なこと、そのことばかりを追い求めてきた人には大変苦しい時代となりました。

一昔前は「空気読めない」人は嘲笑されていたのですけど。

 


時間の使い方を再考する

多様性のある世の中になると、いろいろな選択肢が生まれてきます。

 

どれを選ぶのかも、個人の自由となります。

提供する側も明確な意思表示、価値観を持って提供しないといけません。

 

例えばAという60分10000円の店舗とBという30分5000円の店舗。

 

どちらに行くでしょうか?

 

時給10000円稼ぐ人がA店に行った場合、
店側に支払う10000円が-され、さらにその人が稼ぐであろう時給10000円分を含めますと、-20000円となります。

一方、B店に行った場合、
店側に支払う-5000円、それから30分間お仕事が出来たら+5000円で、差し引き0円となります。

その店舗に通う時間を含めると、さらにその30分の誤差が貴重になります。

 

その浮いた30分でおしゃれなカフェでコーヒーでも飲んでもいいでしょうし、ウインドウショッピングしてもいい、仮眠をとってもいいし、好きな本も読める。

普段あまり訪れることのない場所ならば、その土地のスポットを巡ってもいい。名産を味わうこともできる。

 

さらに時間を有効に使ってもらえるようになります。

 


投資する時間

60分と30分について、もう少し。

60分間プロがその技術と知識を駆使して施術にあたります。

30分間プロが同じように施術にあたります。

 

同じような結果なら、どちらがいいですか?
60分ですか?30分ですか?

 

60分を悪くいって30分を擁護しているように思うかもしれませんが、一回に長時間かけるほどよくならないことの方が多いです。

 

例えば膵臓があります。
膵臓はインシュリンを出して、血糖値を下げています。

しかし、膵臓の働きを上回るほどの勢いで血糖値が上昇するので、糖尿病と診断されたり、高血糖と言われるのです。

そして、血糖値を下げる薬を使用したり、場合によってはインシュリンを皮下注射することになります。

そうなるとどうなるか。

膵臓はインシュリンを出す働きを弱めたり、停止させたりします。

 

膵臓が作らなくても外部からインシュリンが来るから、止めるのです。

 

施術ならどうでしょうか。

身体が自分で緩めなくても外部から緩めてくれるなら、身体は緩める、という機能を封印していきます。

その結果、より強い刺激でより長時間行わないと、効果がないように感じられるのです。

感覚が鈍く麻痺してくるのです。

 

硬いところは鈍感で、柔らかいところは鋭敏なのです。

 

肩こりなどもグリグリ揉んでほぐしていると、徐々に強張って盛り上がってきます。
感覚はどんどん麻痺していって、ちょっと押えられたくらいでは効きはしない、と感じる。

しかし、あまり肩が強張りすぎると、脳血流に異常が出ますので注意が必要です。

そこを力いっぱい長時間グリグリされるのですから、身体はたまったものではない、と思います。

 

健康に時間を投資することは、自分の未来に投資すること、周りの人の幸せに投資することだと思っています。
健康に時間同様、お金を投資することはとても大切なことです。

 

健康であるからこそ、いろいろな楽しみや幸せを感じることができます。

 

その投資方法を再考して見られてはいかがでしょうか。

 

術者は求められるから、というのではなく、
その人の回復力を促して、ぎりぎりの所で手を放してあげることが、身体を鍛える、ということにつながると思います。

ちょうど赤ん坊が歩く時のように、子供が自転車に乗れる瞬間のように、身体がよくなる瞬間に手を放して見守るという見極めが大切です。

 

その上で、短縮された時間をより有効に使っていただきたい、という提案でした。

 


まとめ

現代人は無駄な時間を使うことが我慢できないらしい。

しかし、マッサージやエステの業界では未だに時間いくら、という価格設定となっており、より長時間より安価な店舗が繁盛している様子がうかがえる。

その傾向は、現代の変化にも身体的にもマイナス面が多く、有限性のある時間をどのように使うのがいいのかを考えてみました。

健康への投資は幸せに繋がります。

 


おまけ

施術時間とお金、健康効果を書きましたけど、整体をしているお店でも、本当に技術のある、名人のような先生の所には高価で短時間でも繁盛しています。

そうでないわれわれ普通の術者も、時間をかける、ということに甘んじることなく、より短時間でより効果が出せるように研鑽しないといけません。

安易に時間をかける、ということは、時間も健康も奪うことになりますから。そのような術者は淘汰されても仕方なくなります。

 

こわっ!

 


お知らせ

今月のからだと心のバランス講座

日時:10月28日 16時~
費用:1000円
場所:琴浦町指導室

 

事前登録、予約は不要です。

駐車可能。
0858-49-8019 まで
お問い合わせください。

 

 


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謝辞

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

 

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