秋になって少しだけですが、涼しさを感じるようになりました。
日中はまだまだ暑いですが、木陰に入ると涼しさを感じる。いくら暑いと言っても秋を、季節の移り変わりを感じることができるのはうれしく思います。
さて、秋になると身体には大きな変化が表われます。
それは身体が捻れてくるということです。
捻れるというのは右と左が互い違いになることです。
座っていても右か左のどちらかの足が前に出ています。足を組んで座る人も増えました。普段は足を組んで座らないような人でも、話し込んでくると次第に足を組むようになられます。
これも身体が捻れてきたときの特徴でもあります。
身体が捻れると言っても、背骨のひとつひとつが捻れるということです。
ただ、背骨のひとつが捻れても身体全体が捻れてくるのですから、面白いという部分も不思議な部分もあります。
といいましても、背骨のひとつが捻れたからといって身体全体が捻れるわけでもなく、捻れた背骨は他の背骨が捻じれることでバランスをとっています。そうやってバランスをとっていますが、バランスをとる側にも、普段から暇をしているのではなく、それ相応の仕事をしつつ、他の骨のバランスをとっています。
捻れを保証する骨がその負担にこらえ切れなくなったら、いよいよ身体全体が捻れてきます。
それが秋の身体でもあり、捻れを調整することが健康への秘訣でもあります。
秋になると、これまでのようにエネルギーが拡大していく、春から夏になっていく勢いを一度停止させ、秋から冬の縮小していくエネルギーに変化していきます。
エネルギーの方向転換。
このときに急ブレーキをかけ、方向転換をします。
実はこれは身体にかなりの負担がかかります。
その代償として身体が捻れてきます。
身体は秋になると身体を捻ることで、身体を強くしています。
一枚の紙があったとします。一枚の紙はペラペラしていますが、その紙を捻ることで強くなります。
身体も同じように捻ることで身体を強くしています。
強くすることで秋を乗り越えようとしています。
それだけ負担のかかることをしながら、日々の生活も営んでいるわけですから身体には頭が下がる思いです。
整体操法にお越しになられる方々のお身体を拝見していましても、捻れている身体は増えてきました。「この方のお身体も」「この方のお身体も」捻れて、堪えて、耐えながら日々を過ごされています。
さて、秋の捻れは捻ることで改善していきます。
愛光流では捻り体操というものをお教えし、推奨しています。
よーくよーく捻ることで捻れは改善し、そしてまた捻れることができるのです。
捻れを解消することで、また捻れて、もう一回がんばることができる。
それが生きていくことなのだろうなと思います。
愛光流からだと心整体はそのお手伝いをさせていただいています。
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