最近気になることなのですが、社会において「王道」とされるべき基準が曖昧になりつつあるように思います。
個人の意見が尊重され、誰もが自由に発信できる時代になったことは素晴らしいことです。
しかし、その一方で、「これもいい」「あれもいい」と多様な価値観が入り乱れ、何が本当に良いのかが分かりにくくなってきているのも事実です。かつては、ある程度の共通認識や普遍的な価値観が存在し、それが指針となっていましたが、今ではそのような基準が軽視される傾向にあります。
「王道」とは言い換えれば「普遍的な価値観」ともいえます。
それは時代や文化を超えて人々に根付く、大切な指針です。しかし、私たちは今、その普遍的な価値観を見失いかけています。
情報が溢れ、さまざまな意見が飛び交う中で、何を信じ、どの方向に進めばよいのかが分からなくなり、多くの人が迷い、悩んでいるのではないか。個人の考え方が尊重されるのは良いことですが、それによって本当に大切なものが見えなくなってしまっては本末転倒といえます。
もちろん、多様な意見が尊重されることは重要ですし、それは社会が豊かな証でもあります。しかし、ただ選択肢が増えるだけでは、かえって不安を感じ、決断ができなくなることもあります。
だからこそ、私たちは今一度、普遍的な価値観を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。
それは決して古い価値観に固執するということではなく、変化の中でも揺るがない本質を見極めるということ。そして、その普遍的な価値を知ることが本当に求められています。
どんなに時代が移り変わっても、人が本質的に求めるものは変わらないはずです。
だからこそ、私たちはもう一度、普遍的な価値観に目を向け、それを大切にしながら、心穏やかであたたかな暮らしを続けていけたらいいですね。
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