火がないから世界は暗くなる

四柱推命

火がないから世界は暗くなる

「今月は壬子の月ですから世の中が暗くなるんでしょうね」

今月に入ってからというもの、値上げとかコロナの問題とか安全保障、食料の問題、天災による災害などあまり喜ばしいニュースがないような気がします。

先月も同じようなことだったのかもしれませんが、何となくトーンは暗い。それもそのはずで今月は壬子月。五行で言う火が全くない月です。

火は暗い所を照らすために使います。お料理をするときも使いますが、古く大昔の人が火を使ったのは暗やみを照らすためだったのではないでしょうか?この洞穴には危険がないだろうか?周辺に危険な動物は潜んでいないだろうか?そのような目的で使用していたのではないかと思います。

火で暖をとったり、焚き木などの周辺に集まり歌を歌ったり呪術をしたりしてました。

火は危険なもの、あるときにはすべてを燃やし尽くしてしまうものでもありますが、火がないと明るさも暖かさも失われるのです。

 

五行が支配する世界

木、火、土、金、水を五行と言い、中国では古代から万物を五行で現わしてきました。

世界にあるもの、ありとあらゆるものを五行で分類してきました。

物質的な何かだけではなく時として感情も五行で現わしてきました。

わたしはその話を聞いたときにとても興味深く思ったものでして、と言いますのも五行ということは五つのことじゃないですか?人間の感情って五つなはずがない。人間の感情というものは複雑怪奇なもの。他人の感情ならまだしも自分自身の感情さえ複雑でわからないこともあるじゃないですか?みなさまはありませんか?そんなこと。ありますよね?そうですよね。なのにたった五つしか感情がないなんておもしろいなと思います。複雑に見えた感情でもたった五つの派生形でしかないんですよね。おもしろいもんだなと思いました。

いろいろなものを五行で現わしてきた古代からの知恵と工夫に感心しました。

 

五行で現わされる世界。ということは五行を観ると、これまでのこともこれからのことも、よく理解することができるのではないだろうか?と。

 

12月7日から

何月何日という暦があります。一般的にわたしたちはカレンダーで動いています。

月が変わるとしなければいけない仕事があったり、月の終わりにはいろいろと事務作業が増えたりします。お給料日まであと何日とか数えたりもします。

カレンダー上で月が変わるのは1日からで30日とか31日まであります。

カレンダーではそうなのですが暦の上では節氣によって月が変わります。

12月。2022年の12月は12月7日から始まりました。

12月7日からは壬の子の月。子月というのは12月は毎年そうなのですが上に来る五行は異なります。今年の12月は壬がやって来ています。壬は五行で言うと水。子も因みに水の五行に分類されます。今月は水の要素がとても強い月になります。

 

火の兆候

水の上に水がある。今月は水が多い月なのです。五行で水と対応するのが火です。火と水は太極に存在します。火を消すために使うのが水です。水が多いと火の力は弱くなる、あるいは消されてしまいます。

火というのは暗やみを照らします。暗やみでは目の前も真っ暗で先に進むためには手探りを使ったり、危険を回避するために慎重に進まなければなりません。火があると暗やみの中でも行く先を見据え進むことができます。

明るいこと、先が見えることは安心の兆候でもあります。安心しすぎて楽観的になりすぎる節もあるのですが、火にはそういった傾向があります。

 

笑いたくても笑えない

壬の子月。今月は火がありません。人の心が楽観的な方向へ傾きにくいのです。そして何となく先が見えない不安がある。はっきりと認識できるものではないのかもしれません。見えないですから、真っ暗ですから。しかし何となく不安。そういった傾向が全世界的にある。

そんなときには笑いたくても笑えません。この笑うという感情も火の象徴なのです。

誰もがどんな人でも多かれ少なかれ何となく不安を感じるのが壬子月です。このエネルギーを理解し、埋没することなくいることが重要です。必要以上の恐怖や不安を感じることもありません。恐怖や不安の原因は壬子月かもしれませんから。

内なる光は永遠

火がない時にこそ自分自身の内なる光に還るよい機会になるのかもしれませんし、これまで興味がなかった方も光明想に興味を持たれるいい機会になるかもしれません。

暗やみを照らすのは光です。洞窟の中のたいまつもそうですしクルマのヘッドライトもそうでしょう。暗やみを照らすのは光ですし、光を退けた闇はありません。世界全体が暗いからこそわたしたちは光への回帰をはじましょう。

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