人間には 目には見えない生きている力が常に働いており、その力が姿勢や行動に現れています。
この生きている力は、私たちが日々体験する微細な感覚や心の働きに深く結びついており、身体と心に宿る不思議な力です。
この力は普段は意識しないまま動いていますが、その影響は姿勢や日常生活に現れます。
一般的に姿勢と呼ばれているものは、単なる身体の形ではなく、その人の生命、そのものを示す生命の形です。
私たちが見ているのは、人間が持つ姿勢や態度の裏に隠された深い生命の動きです。
それは、その人の内面からにじみ出てくるもので、生活そのものがその人の生命を現わしています。
行動、反応、表情、姿勢、すべてがその人が生きている様であり、その人の生命力がどのように現れているかを物語っています。
普通の生活、環境、全世界の動きの中のひとつとして人間を観ていくと、つながりはもっと拡がって、いろんなことがわかるようになってきます。
愛光流の整体操法は、この生命の形を理解し、生活を整えることです。
生命そのものが、その人の身体に現れているということを、理解することが大切です。
身体を、単なる物理的な存在として捉えるのではなく、感受性を通じて、生命の動きがどのように現れているかを丁寧に観察する。
身体の姿勢や動きが、その人の感情や心の状態を現わしているため、生理を調整することは、心理を整えることとも言えます。
整体操法は、身体そのものを治すのではなく、その人自身が持つ治る力を認めるものです。
手を当てる癒氣法というのがございますが、癒氣は内面を開拓し、人間を丁寧に知り、人間の裡にある、生きている不思議とか、心の働きの微妙さとか、そういうものを丁寧に理解して手を当てていくものです。
言ってみると、生命そのものに癒氣していくのが整体操法です。
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