心と体の繋がり

四季

 

少しずつ涼しくなってきました。
やっぱり朝の足浴をするのがよいかなと思います。

日々の気温の変化がございますが、秋には朝に足浴をすると覚えていただきたいと思います。
秋になると朝に足湯をする。
毎年恒例としていただきますと、お身体から季節を感じることができるようになります。

 

身体の変化を感じることができるというのはとても貴重な体験です。
というのは、身体の変化、生理現象の変化は、かならず心理現象の変化を伴います。
これは絶対に、です。

たとえば身体がカチコチに硬直している人が、柔軟な思考を持つことはありません。
年齢を重ねていくと身体内の水分やコラーゲン物質の量は少なくなっていきます。赤ちゃんのお肌とお年寄りのお肌を比べてみたら一目瞭然なのは柔軟性が低下しているからです。

そして思考も年齢を重ねた方が偏ってしまったり、これまでの経験や成功体験に基づいた基準を変更することが難しくなります。片や若い人は新しい価値観でもどんどん吸収し、それを糧にさらに新しいものを生み出します。

ただカチコチに硬直している人が、努力を重ね、柔軟にしようとして、柔軟な思考を持つことはあります。
でもその人が本当に柔軟になったら、身体も柔軟になっているはずです。

心が柔軟になったら、身体も柔軟になりますし、身体が柔軟になったら、心も柔軟になります。

最近の世の中、社会は不寛容な世の中だと言われています。
寛容さのない社会というのも一部カチカチに凝り固まっているように思います。カチカチに凝り固まっているものと柔軟に変化していくものですと、どちらが平和で生きやすく、住みやすいかはよくお分かりかと思います。

しかし、社会は人間ひとりひとりの集合体でもありますか。社会全体が不寛容になっていますから、柔軟性のない、カチカチに凝り固まった人が多いのではないでしょうか。
社会が生きずらいのか、人間自体が生きずらいのか、私たちはもう一度見直す必要があるのかもしれません。
とにかく柔軟体操から始めよう!そう考えたあなた、あながち間違いではないのかもしれません。

 

さて、怒ると副腎という所からアドレナリンというホルモン物質が出ます。
アドレナリンには興奮作用があります。

ホルモン物質はほぼ自動的に出ますから、誰でも怒るとアドレナリンが出ます。
だから怒ると血圧が高くなって、心拍数が早くなって、瞳孔が拡大して、顔が紅潮してきます。

怒ると誰でもそうなります。アドレナリンが放出されるからです。
怒るという心理的なところが発生原因となり、熱圧が高くなるなどの生理的変化が起きます。
誰でもそうです。

もし仮に、注射でアドレナリンを身体に注入するとどうなるでしょうか?

怒りがわいてくるのです。

怒ると身体にアドレナリンが出ます。そしてアドレナリンを注射すると怒りがわいてきます。

怒りが先でも、アドレナリンの放出が先でもどちらが先という絶対性はない。
怒るとアドレナリンが放出され、アドレナリンが放出されると人は怒りを覚えます。

ということは、生理的な問題はかならず心理的な問題に変わります。
そしてかならず心理的な問題は、生理的な問題に変わります。

話をしていて、わかった人の場合「わかった」と言ったときに、かならず身体的な変化があります。
話をしていて「わかった」と言っても身体的な変化がない人の場合、それはわかっていないということです。

頭で理解したことと、腑に落ちたこととは違います。
腑とは臓腑を示し、腑とは生理を示しています。

かならず心理変動を起こした人は、生理変動を起こします。
そして生理変動を起こした人は、かならず心理変動を起こします。

うれしかったときに「うれしい」といって顔が紅潮するはずです。
うれしかったときに「うれしい」といった表情で、何となくそのプレゼントが成功だったのか失敗だったのかわかることってありませんか?

信頼関係はどこかで心理的な問題だと思っていますが、どうやらそれだけではないようです。

気温が下がってきて、冷えてきますと気持ちも冷え込んできます。
秋には朝の足浴をしましょう。
そして生理的な充実を獲得し、心理的な充実を導きましょう。

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