１００点の風水は大凶だ

風水をしています。

風水というと最近ではテレビ番組で取り上げられることもありますし、雑誌や書籍も書店に並ぶようになりました。

つい先日のこと。イオンに行ったんですね。他に買いたいものがあったんで行ったんですよ。そのついでにイオンの中にある書店に立ち寄りました。最近では建築とかインテリアの雑誌を立ち読みしたり、気に入ったものがあったら購入するんですけど、そういった感じで書店内をブラブラしていたんですね。

そうしたらとある女性が風水の書籍を手に取って読んでいる。わりとしっかり読み込んでおられました。おそらくですけど、ご自分の家とか部屋とかを思い浮かべながら読んでいたのかな？かなりあやしい、「大丈夫か？」というような内容の書籍でしたけど、熱心に読んでおられました。

玉石混合というのはこういったことかもしれませんが、風水に対する興味や関心が高いことの証明でもあるかと思います。

風水をしているんだ、風水を学んでいるんだ、というと「さぞかし風水のいいところに住んでいるんだろう」と思われがちです。そして少しでもみすぼらしい恰好をしていると「風水なんて効果がない」と思われるかもしれません。

このあいだも風水の話をしていました。「こちらの建物よりは風水的にはこちらの建物の方がよい作りになっていますね」もちろん詳しい鑑定を経ているわけではないのですが、立ち話程度でこういった質問が来るのはざらなんですね。そのときに判断基準としてあるのは、周辺の環境だけ。傾斜とかある程度目に見える環境と周辺にある建物。そういった中でAとBを比べる。仮にAがいいとしましょう。Aは周辺に建物が立っていて、左右の守りも後方の守りもある。明堂もしっかりとれる作りになっている。一方、Bは白虎砂が欠けており、玄武の守りも乏しい。しっかりしているとは言い難い。だったら比べたらAだろうとなります。

「でもAの人も奥さんを失くされたし、子どもさんは結婚できないし、とてもしあわせそうには見えない」

こういった話はよくあります。パッと周辺を観ただけではわからないこともざらにあります。他に何かしらの要因があるのでしょうね。実際に理氣の部分の風水に問題があるのかもしれません。そのあたりのことは外観からだけではわからないですね。

先日、龍穴と呼ばれる風水スポットに出かけてきました。

そういったスポットが自然の中でできているのは大変珍しいのです。

周辺環境が整うというのは個人の造作のレベルを超えています。

そういった意味で言うと完璧な風水というのは存在しないですし、「１００点の風水は大凶だ」とも言われています。

完璧な風水は存在しないまでも少しでもそこに近づけるように与えられた環境の中で足したり引いたりしながら最良のものを模索していくのが実際の現場での風水だったりします。

先ほどのAというお宅。となりの家が急に引っ越して、さら地になったらどうでしょうか？急に後ろの家が建て増しをして大きな建物になったらどうでしょうか？いまよりも風水的には悪くなります。仮にそうなったとしてもBよりもAにいる。そういった場所を選べる、そういった環境に身を置くことができるというのも、その人の運の良さになるのでしょう。

運がいいからみんながみんな大金持ちになるわけではないし、みんながみんなセレブになるわけでもない。その人にとってのお金持ちやその人にとってのセレブ。その人にとってのしあわせを得ることができるのも運の良さ、風水の力なのです。