自由に生きているのだろうか？

四柱推命は誕生日から推命命式を作成し、それを読み解いていきます。

何がわかるかというと、その命式の中にある文字、漢字ばかりで、一般的にはあまりなじみのない文字が羅列してあります。

甲（きのえ）とか午（うま）とか辛（かのと）とか丑（うし）とかです。

一般的な日常生活のではあまり見かけない文字ですね。

これが生まれた年、月、日、時刻すべてにあり、それらが四つの柱を形成し、四柱推命となります。

読み解いていく方法は詳しくは四柱推命講座を受講していただきたいのですが、自分の生年月日から導き出した四柱推命命式に中心になるものがあります。それがご自分の特性であり、ご自分の属性であり、性質を決定づけるものです。

それだけで終わるようですとこんなにいいお客さまはいません。というか、いません。もっと詳しく、ご自分の能力、ご自分が得意なこと、他のみんなにはあまり知られていないけど自分だけがひそかに持っている能力、潜在意識の方向性などなど・・・いろいろあります。これからの運の流れだとかもそうですね。

それらを解読するには甲（きのえ）とか午（うま）のままだと読みにくい。甲（きのえ）には命式の中心から観た意味づけをしないといけません。午（うま）も同様です。

たとえば、その中心次第では甲（きのえ）はお金の運にもなり、友だちの運にもなります。病気や勉強の運にもなります。

単に甲（きのえ）というものがある、というだけでなく、その意味付けをしていくとより深く観て行くことができるのです。

その中に官というものがあります。官という星です。これは組織の運とか仕事の運です。そういった意味では緊張感とか社会的という意味合いもあります。この官という星が正しく働くと仕事や組織で出世するだとか、社会的地位があるとか、常識的であるという意味合いになります。

しかし、その反面にこの官という星が正しく働かない場合、常識を逸脱した行動をとりやすくなったり、病気になったり、過度のプレッシャーに押しつぶされたりします。それは命式の中のある強弱でもある程度判断できますし、運氣の流れで変わることもあります。

多くの事件を引き起こした著名人の半モラル的な行動や語り継がれる異常な事件の背景には、この官の正しくない働きがあることが多いです。

ここから考えるとぼくたち人間にとって社会や常識、地位や名誉というものは成功者としての条件かもしれませんが、それは一転して異常な行動や病気を引き起こしうるものなのです。常識的な人、社会的地位や名誉のある人が半モラル的な行動をするとマスコミはこぞって叩きますが、それも強い官が正しい働きから正しくない働きに転じた結果だと言えます。

その人の問題なのか、星のせいなのか。

それはわかりませんが、星の影響は少なからず存在し、四柱推命から読み解くことができます。

ちなみにこの官という星。女性から観ますと男性を意味します。官は権威という意味合いもありますから男性はよっぽど権威的なのでしょう。権威を味方につけるのか、権威を煙たがるのかも四柱推命から読み解くことができます。

ぼくたち人間は好きなように生きているつもりでも運の運行や星の影響を強く受けています。

そう思うとぼくは、人間って「自分で」「自由に」「好き勝手に」しているようには思えないのです。