気に入ったものだけに囲まれて暮らすということが意外に難しいという事実

指導室の倉庫の整理をしていました
気に入ったものは探さなくても
自分のことは気に入っているのだろうか？

指導室の倉庫の整理をしていました

最近のできごとといいますか、ここ何日かかけて琴浦町指導室の倉庫の整理をしていました。

思い立ったが吉日！そのときから整理を開始する予定でしたが、あまりにも雑多な状態だったのでたじろいでしまいます。

千里の道も一歩から！少しずつ進めてようやく整理整頓ができました。

どうして倉庫の整理を思い立ったか、という理由はもうひとつ記事にできそうですので、後日書きますね(^^)

とにかく倉庫を整理する必要がありました。

ちょうどよかったんです。掃除はしないといけません。

でもぼくの体癖は家の中に開かずの間があるという体癖。ぼくの開かずの間が倉庫だったわけです。

開かずの間というくらいですから、ぼくの他に観る人はいない。誰に見せるような部屋ではないのですから開かずの間なのです。

とはいえ実際に倉庫として使っているくらいですので、そこで更衣をしたりもします。案外と自分は出入りする部屋。でも誰にもみせられないのが開かずの間だったのです。

倉庫という名の開かずの間。更衣室とも呼ぶべき開かずの間。

それを掃除してキレイにしました。余分なものは処分をしました。

今度のゴミの日には早くこちらに来て、出すようにしよう。

気に入ったものは探さなくても

ぼくの指導室には気に入ったものが置いてあります。自分の仕事場でもあり、聖域でもありますから、気に入ったもの以外、本来だったら置きたくありません。

みなさんは、ご自分のデスク周りやご自分の部屋などはいかがですか？気に入ったもの以外置きたくないと思いませんか？

○○さんが家族旅行で行ったときにおみやげに買ってきた、どこかの民族的な置物なんて置きたくないと思いませんか？

置きたくないですよね。自分のテリトリーくらいは自分の気に入ったもので囲まれていたいです。

ぼくもそう思っていました。でも今回倉庫の整理をすると意外と気に入っていないもの、特に何も感じないもの、不必要だなとさえ思うものに囲まれていることに気がつきました。

この中から気に入っているものはどれだろう？

探さなくても気に入っているものとそうでないものはわかります。

「でも」とか「これって」っていう風に何か条件が付くと変わってくるのですが、そこは戦いですね（笑）

ある目利きの達人がいました。陶器などの美術品を見極める目利きの達人でした。

この人の目利きを美術商や骨董屋の主人も信じたそうです。「この人が言うなら間違いないだろう」と。

ある日、達人が美術商から安い陶器を買いました。名のあるものでもなかったそうですが、達人は大層気に入ったらしく買い求めました。そして毎日毎日眺めて使って、それはそれは愛おしそうに大切にしていたそうです。何時間もじっと陶器を眺めていることもあったそうです。大事に大事にするだけでなく、お店に行って飲み物を注文し、その陶器に移しかえて飲むこともあったそうです。

達人は道楽でしたから飲食の代もかなりかかりました。借金のかたにその陶器を手放したとき、売値は買値の何十倍にもなっていました。

達人は売値や買値の問題ではなく、手放すときは悲しそうな顔をしておられたということです。