みんな常に正しい方法を探している
道可道非常道
正解探し
昨今、いろいろなメソッドや方法論が取り上げられています。多岐にわたり、いろいろなものが紹介されています。最近ではテレビ番組でも家事の効率的な方法などを紹介する番組が流行っているそうです。
YouTube動画でもさまざまななやり方、方法が紹介され、何を隠そうぼくも自宅トイレの便座をウォシュレットに買えるときにはYouTubeを参考にしました。
このようにぼくたちは何かをするときには常に正解を探しています。
ランチをするだけでも通りがかりの、そんじょそこらのお店には入ろうとはしません。
まずはインターネットで検索する。目当てのお店がどういうお店なのか調べます。
そのお店がどういったお店なのか?いち早く知りたいという心理ももちろんあるでしょう。どういったメニューがあるのか?価格はどれくらいするのか?お店の雰囲気は合うだろうか?などです。
しかし、仮にひとりで食事をするときでさえ、通りがかりの、そんじょそこらのお店には入ろうとはしません。
それゆえに地元の人しか知らないような隠れた名店があったりするのですが、それも随分と暴かれてきました。
何か行動しようとしたときに、検索するとさまざまな方法や失敗談さえも見つけることができます。
こうやったら間違いありません!
これさえしておけば大丈夫です!
失敗しらずの方法論!
困ったときには○○を!
的なタイトルの情報にすぐさまアクセスすることができます。
調べる人がたくさんいるから、そういった情報に価値が生まれます。
たくさんの人が間違いない情報を欲しているということでしょう。
そう考えますと、ぼくたちは常に正解を探しながら行動しているとも言えます。
仕事の正解、人間関係の正解、服選びの正解、お金を使うことの正解、人生の正解、自分自身の正解、などです。
常に絶対不変な解があると信じ、それを探そうとする。
自分探しをしようとするんですね。「わたしってこういうもの」って。
老子の言葉
冒頭にも書きましたが、老子の言葉に道可道非常道というものがあります。
老子は様々な解釈がなされ、今なお難解な書物であるといわれています。
この道可道非常道もさまざまに解釈されており、「道というものはこれではないよ」とか「道というものをこれと思い込んでいるけどそうではないよ」「恒久不変の道というものは他にあるよ」というような解釈をされている書物もあります。
ぼくが好きな解釈は「道というものは刻一刻と変化しており、成長し発展しているものなので、恒久不変の道というものがあるわけではない」です。
老子の時代は戦乱の時代です。
うかうかしているとすぐにでも他国に占領され、命を失ってしまいます。
ですから、誰もが正しい道を模索しました。
完全なる回答を求めたのです。
孔子や墨子などはそれゆえにもてはやされ、時代に受け入れられてきました。
老子はその時代からすでに否定していたのです。
どうして正解を探すのだろうか?
振りかえってみて、現代ではどうでしょうか?
誰もが正解を探しています。
単にお昼ご飯を食べるだけでも正解を探しています。
職業や生き方、ライフスタイルまでに模範があり、それに準じようとしています。
「これが正しい」と思ってみても、そんな常識と言われているものは時代とともに変化していきます。
「こうなんだ」と強い信念を持っている方が生きにくくなっているのではないでしょうか?
でもね、ぼくたちはこれまでに正解を探すことばかりをしてきました。
自分の趣味や好きな相手さえも正解を探してきたのです。
言い換えてみると、ぼくたちは正解探しをするのが得意ですし、すぐに、考えなしに、オートマチックに正解を探しています。
「ねえねえ、あの人おかしくない?(笑)」
ほら、もう正解探しをして、違っている人に指をさしています。
よく見る光景ですよね。
そう言っている人でも流行が変わり、世間の常識が変わると、即座に変化して、反対になかなか対応できない人に「ねえねえ、あの人ダサくない?(笑)」なんて言っているんですから、大したもんだと思うのですけどね・・・。
正しいも正しくないも、ない
道、正しいものとか、すべきもの。
こうあるべきもの、理想とか思想とかいうもの。
ほんとうはそういうものはないんじゃないだろうか?
「こうあるべきだ」
そういったものをぼくたちはついつい探してしまいがちですし、それに準じていれば間違いがないと思っています。
常道という自分が寄り添うべき道、夢とか好きなことと言い換えてもいいかもしれませんね、は必ずどこかにあるはずだ。自分が信じて突き進むべき道がどこかにあるはずだ。
「道はあらねばならぬ」という考え方は西洋東洋問わずあるようで、古い人間にも新しい人間にもある本能的な迷いのようなものです。
常道から外れているように見える人のことを不幸だと言い、常道を幸福だと思います。
不幸の極み、幸福の極みという基準が必要なようです。ほんとうは必要ないことのですが、どうもまた正解を探したがるようです。
まとめ
恒久不変の正しさを求める傾向は古今東西問わず、人間社会には根付いています。
ぼくたちもふとすると常に正しさ、正解を求めています。
その正解が常に正しくて不変であると信じているようです。
そこから逸脱する人を批判したり、攻撃したりします。
世間でさまざまなハラスメントが叫ばれていますが、その根底にあるのは正解探しという幻想です。
それを老子は批判したのですが、老子の時代から現代になっても人間はちっとも変っていないのです。
では、どうしたら人間として進化できるのかと考えてみたら、正解を求めること、正しい道があるはずと探すことを止めること、です。
まずはそこからやってみるものいいと思います。
まちがいも正しいもない。変わっても変わらなくてもいい。
心静かに、穏やかに。
3月のスケジュール
その他の日程は営業日です。
4月のスケジュール
その他の日程は営業日です。
スケジュールに変更がある場合は随時更新いたしますので、ご確認よろしくお願い申し上げます。
4月のからだと心のバランス講座
日時:4月24日(土) 16時~17時半
場所:愛光流からだと心整体 琴浦町指導室
受講料:1000円
受講資格:愛光流からだと心整体会員さま。非会員さまは当日に入会申し込みにご記入をお願いしています。
定員:10名程度
事前申し込みをお願いしています。
下記フォームかお電話にてお申し込みください。
当日のお申し込みも受け付けています。
相談日について
日曜日は相談日です。
現地での鑑定や年間サポート契約のクライアントさまとの面会、講座などを主に行う日としていますので、遠慮なくお問い合わせください。
相談日以外でも鑑定のご依頼は受け付けています。
整体操法は原則お受けしておりませんので、ご了承くださいませ。
ただし急患等はこの限りではありません。
営業日でも近隣への出張整体などで留守にしているタイミングもございます。
ご連絡の上、お越しくださいますようお願い申し上げます。
出張整体、出張講座、出張鑑定なども承ります。
各種鑑定、講座はオンラインでも受け付けています。
お願い
琴浦町指導室入り口に手指などを消毒できるようにしています
なにぶんこういったご時世ですので、殺菌消毒にご協力をお願い申し上げます
愛光流からだと心整体では手など皮膚に害のないタイプの次亜塩素酸水を使用しています。安心してご活用ください。
なお、こちらの商品は販売も行っています。在庫に限りがありますので、早めにお求めくださいませ。
お申し込み
愛光流からだと心整体では、一般的に考えられている整体という身体的な側面だけでなく多方面から多角的に会員さまをサポートするよう心がけています。
本来ならば整体操法と言うものは、超がつくほど個人的なものです。
ひとりの人間を観てみても健康の問題だけでその人間ができているわけではありません。それゆえに多方面から観ていくひつようがあるのです。
各種サービスはそれぞれ独自のものではありますが、決して別々の、各々ぶつ切りのようなものではございません。
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