「大山の水の美しさに感動して移住してきました」

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先日とある移住者の方にお話を聞くことがありました。といいましても、あちらはイベントの登壇者さんで私はイベントのお客さんという立場。舞台でインタビューを受ける移住さんのお話を聞いていました。

イベントは音楽ライブ。私が音楽ライブに行くなんていうことは本当にまれなのですが、せっかくお誘いいただきましたので、なんとか駆け込んだ次第でした。

移住者さんは音楽ライブのメイン演者の方ではなかったのですが、何かしらのご縁あり、オープニングゲストとして来られていました。シンガーソングライターとして活動しておられているようで、ギターを演奏し、歌を歌われます。あいだにMCを挟みながら2~3曲演奏されました。

この方、どこかから移住して来られた方だそうでして、今は音楽活動と農業などをしつつ、子育てをしておられ、南部町?江府町?だったかで活動されているそうです。

 

この方のMC「大山の水の美しさに感動して移住した」という言葉が無性に引っかかりました。

なぜ引っかかるのだろう、と考えてみました。そうすると2点、疑問が浮かんできました。

①ほかの地域、ほかの町の水は、それだけ汚染されているのだろう、ということ。

もしくはこの方の経歴はわからないですが、おそらくこの方は大都会に住んでおられて、②よほど汚染された水にしか出会ったことがなかったのだろう、ということ。

 

そして、もし上記の疑問が否だったらと考えた瞬間、この方の語りが途端に胡散臭く感じられました。

この方は登壇し、演奏し、語っているけど、それに何の意味があるのだろう?
本心を述べているのだろうか?
本心ではないのかも?
だったら、どうしてこの方は「大山の水の美しさに感動して移住した」などと嘘を言うのだろうか?

「大山の水の美しさに感動して移住した」という移住してきた理由がとても弱く感じられたのです。

なかなかの決心です。なかなかの労力です。経済的にも精神的にも時間もコストがかかります。
移住する、住んでいる場所を変えるというのには様々な理由があると思います。
単純に仕事が転勤になって移住せざるを得なくなった、っていうこともあるでしょう。
もちろん、もちろん、ある、ある。
結婚などで移住、引っ越ししないといけなくなった、あるでしょう。
もちろん、もちろん、ある、ある。
その街にいられなくなった、何をしたんでしょう?
気になるのであとで教えてください。

移住してきた理由を何だかもっともらしく述べているだけで、とても不誠実に映りました。
(ほんとうにそうだったらごめんなさい汗)

日本という国は水が豊かです。水はきれいです。水道法の是非はあるものの、飲んでも安全な水を提供してくれています。たいていの場合、蛇口をひねると無色透明な水が出てきます。「大山の水の美しさ」?それほど大きな問題になるのだろうか?って思っちゃうんです。

水の美しさ云々よりも、そこに見え隠れするものに嫌悪感を覚えたのではないだろうか、と結論付けました。

 

嫌悪感ってあまり感じたことがないんですけど、過去を巡りますと確かに経験したことがありまして、みなさんも嫌悪感のひとつやふたつ経験したことがあると思うのです。

私も数ある嫌悪感経験の内、どれがこのパターンに似ているんだろうと振り返ってみました。

それで見つけたのが、あれです!
平日お昼のファミリーレストラン。そこにいるのはひとりの若い男性か女性。年齢で言うと大学生とか社会人1年目もしくは2年目くらいの人。4人掛けテーブルの向かい側には若い人とちょっと年上の人がふたり並んで座っている。ノートパソコンを開いて、パワーポイントで何やら熱心に説明しています。
そう!あれはネットワーク系の勧誘。

何となくネットワークビジネスの勧誘を聞いている感覚がしたのです。パソコン売られたり、サプリメント買わされたり。話す人がいて、変にうんうん頷いている人がいて、「そうだよね~、そうだよね~」っていう雰囲気が流れる。

私はもう完全に置いていかれてしまって、なおかつ「大山の水の美しさに感動して移住してきた」方の歌がハワイアンだったから、もう訳が分からない(;^_^A

ハワイアンやったら湯梨浜町やろ!ってローカルなツッコミも通じず、ちっとも腑に落ちないまま、嫌悪感は警戒心に変わっていったのでした。

 

大山の水、琴浦の水、鳥取の水。どの水も疑いようのない美しさです。

漫画ワンピースでシャンクスが白ひげのところへ行って、シャンクスの故郷の水で作った酒を「飲んでくれ」と、ふるまうシーンがあります。

私の故郷の水は琴浦になりつつある。

水。人間は水だから、水自体に惹かれることはあるのかもしれない。
「水の感動して移住した」なぜ同じように感動することができなかったのだろう。「大山の水の感動した」人がハワイアンを歌ったからか、海の歌を歌ったからか、それはまだわからないけど、とうてい鵜呑みにできなかった。

鵜だけではなく、酒を酌み交わすこともないだろう。

 

美しさや感動を言葉で伝えることは難しい。
だから詩を書いたり歌を歌ったり、絵をかいたりするのだろう。

私は音楽はわからない。詩も絵もわからない。建築もわからない。
でも、この方自身のことを一番わからなかったんじゃないか。
この方自身もこの方自身をわかっておられないんじゃないかとも思いますが。

わからないことの方が多い。考えれば考えるほどわからなくなることもあります。

この人の推命命式は何だろう。
この人の体癖はおそらくこれだろう。
体質はこれだろう。

知っておくこと方が便利だなと思います。

 

音楽イベントはこれがオープニングでした。なんだか波乱の幕開け。

これから本当の演者が登場します。

続きもまた書きますので、お楽しみに。

 

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